5月31日(土)は世界保健機関(WHO)が定めた「世界禁煙デー」です。日本でも厚生労働省がこの日から6月6日(金)までの1週間を「禁煙週間」としています。
「世界禁煙デー」は、1988年から始まりました。タバコの危険性やタバコメーカーの商法とともに、タバコの広がりと闘うためにWHOが行っている活動、健康に生きる権利を主張する方法、次世代の子どもたちを守るために何ができるかを知ってもらうのがその目的です。
21回目の今年のスローガンは「タバコの害から若者を守ろう」(TOBACCO-FREE YOUTH)です。
WHOによると、世界的に18歳以下でタバコを吸い始める人が多く、そのうち4分の1は10歳以下で喫煙を始めています。喫煙は吸い始める年齢が早いほど習慣性がつきやすくなります。若いうちにタバコに手を出さないようにすることが重要なのです。
日本では、今年7月1日から、すべてのタバコの自動販売機で、「taspo」(タスポ)と呼ばれるカードがないとタバコが買えないようになります。「taspo」は登録制のICカードで、未成年は登録できません。ただし、「taspo」には顔写真が入るものの、顔を識別するシステムを持つ自動販売機は一部であること、またコンビニなどでは従来通り買えることから、実際にどのくらい未成年の喫煙が減るかが気になるところです。
受動喫煙の研究も進みつつあり、とくに呼吸機能が未発達の小さな子どもたちには受動喫煙の影響が大きいことがわかっています。
日本のタバコ対策は欧米各国に比べて遅れています。WHOが世界のタバコや喫煙をめぐる状況をまとめたレポートを今年2月に出しました。それによると、イギリスやフランス、イタリアなどではレストランやパブ、バーを含む公共機関では全面禁煙になっていますが、日本ではまだ法的に強制的な禁煙が行われていません。また、タバコの価格も先進国の中では日本は最も安いグループに入ります。
またこのレポートでは、世界各国が採るべき6つの政策「MPOWER」を提唱しています。
1 Monitor tobacco use and prevention policies
(喫煙とその予防政策のモニター)
2 Protect people from tobacco smoke
(受動喫煙から人々を守ること)
3 Offer help to quite tobacco use(禁煙への支援)
4 Warn about the dangers of tobacco
(タバコの危険性に関する警告)
5 Enforce bans on tobacco advertising, promotion and
sponsorship(タバコの広告、販売促進、タバコメーカーのスポンサーシップの禁止の推進)
6 Raise taxes on tobacco(タバコ税の引き上げ)
なお、5月8日、欧米ですでに認可されていた新しいタイプの禁煙補助薬「チャンピックス」(一般名バレニクリン)が発売されました。
今まで禁煙に使われてきたニコチンガムやニコチンパッチは依存症を起こすニコチンを補充することで、ニコチン依存症からゆるやかに離脱しながら禁煙に導くものですが、「チャンピックス」にはニコチンは含まれておらず、ニコチンがくっつく脳内の受容体に先にくっつく物質によってタバコへの切望感を抑える仕組みで、飲み薬であることも話題です。ニコチンパッチと同様、保険適用されます。ただ、うつなどの副作用があるともされるため、禁煙治療に詳しい医師とよく相談して処方してもらうほうがいいでしょう。
また、夏には貼り薬タイプの市販薬も別のメーカーから発売される予定です。
「世界禁煙デー」「禁煙週間」を迎えるこの時期、タバコを吸う人も吸わない人もタバコの害や次世代への影響、きれいな空気を吸う権利をどう確保していくかをもう一度考えたいものです。
釣り人に人気のある高級魚のあいなめは、春から秋まで食べられますが、これからの季節にさらにおいしくなります。
カサゴ目アイナメ科の魚で、日本の沿岸に広く分布し、岩礁地帯の底にすみます。防波堤やテトラポッドなどの陰にすんでいることもあります。
かさごなど、同じように海の底にいる魚とは異なり、ひげは長くなりません。体に5本の線があるのが特徴で、すむ場所によって、褐色をベースに灰色、黄色、紫色が入った体色になります。オスのほうがやや黄色がかっていて、産卵期には黄色みが増します。
産卵期は秋から冬で、海底の岩石や海藻の茎に卵を産みつけた後、オスが卵のそばについて、卵を守ります。同じあいなめのメスや他のオスが卵を食べに来るというから驚きです。ふだんは小魚や甲殻類を食べています。
あいなめは漢字で「鮎並」「鮎魚女」と書きます。あゆとは似ていないのに不思議ですね。地方によっては、アブラコ、アブラメ、アブラウオ、ヤスリなどと呼ばれます。アブラがつくのは体表面がピカピカしているから、脂が多いから、と考えられています。
淡白で弾力がある白身は、煮付け、塩焼き、ムニエル、から揚げ、汁物、鍋物など、いろいろな調理法で楽しめます。新鮮なうちは刺し身やたたき、洗いに。ただ、寄生虫がいることがあるので、注意が必要です。
小骨があるので、はものように骨切りしてから調理することも。細かいうろこは丁寧に取り除きます。
鮮度が落ちやすいので、目が澄んでいて、エラが赤く、おなかがしっかりしているものを選びます。表面にぬめりがなくなれば古い証拠です。











