超音波は、その名前の通り、人に聞こえる音波(20〜20000Hz)を超えた、耳には聞こえない周波数の波長を持つ振動波です。
この超音波を臓器や組織などに当てるとひずみが出るため、返って来る反射波(エコー)を受信して画像にします。
超音波を通しやすくするためのゼリーを塗り、超音波を発信・受信する器具(プローベ、プローブ)を見たい臓器や組織の上に当てると、その下の断層図をリアルタイムで見ることができます。
放射線による被ばくがないのがメリットで、また、ほかの画像検査よりも機械が小型で簡便なため、さまざまな臓器や組織の検査、妊婦健診などに使われます。
心臓の形や動きを見る心臓超音波検査(心エコー)では、心臓弁膜症や心筋症、心筋梗塞、大動脈瘤などの診断に役立ちます。同時に心電図をとることがほとんどで、カラードップラー法という血液の流れをみる検査が行われることも。20〜30分ほどかかります。
腹部超音波検査では、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、前立腺、子宮、卵巣など腹部の臓器や組織に炎症やがん、結石のような異常がないかを見 たり、腹水や出血がないかを観察したりするのに使われます。通常、前日から絶食して検査を行います。腸のガスは画像を映しにくくするため、前日夜から下剤や消泡剤を飲むこともあります。検査は長くても十数分もあれば終わります。
また、胸部の大動脈の解離性大動脈瘤を調べるとき、心臓の裏側を見るときには、食道に小型の超音波発信・受信装置を入れる経食道エコーが、また冠状動脈の血管壁を調べるときには鼠径部から動脈にカテーテルを挿入して調べる冠状動脈エコーが行われます。
肛門や膣に超音波発信・受信装置を入れる、経直腸エコーや経膣エコーもあります。
妊婦健診では腹部エコーや経膣エコーが使われます。最近、機械が進歩し、胎児の3D画像(立体画像)が見られるようになっています。
筋肉や乳腺の腫瘤、甲状腺を調べるのにも使われ、最近では頸動脈のエコーによって、動脈硬化の進み具合を見るようになりました。また眼科では眼底を調べるときに超音波検査を行う場合があります。
ただし、骨を通過することができないため、頭蓋内の検査には向きません。またガスによって画像が鮮明でなくなるため、肺の検査にもほとんど使われません。
超音波は魚群探知機や水深の測定、殺菌や洗浄、非破壊検査(検査対象を壊さずに内部を調べる検査)などにも広く用いられています。
6月ごろから出回るつるむらさきは夏野菜の代表選手。そろそろ旬が終わろうとしていますが、この夏は召し上がりましたか。
原産は熱帯アジアで、ツルムラサキ科に属し、茎が緑色の品種と赤い品種があります。つるが1〜4mほど伸びるため、この名前がついていますが、セイロンほうれん草、バセラとも呼ばれます。
暑さに強く、夏に栽培しやすいため、日本の食卓でもおなじみになってきました。日本では食用になるよりも先に観賞用、染料として使われてきました。鹿児島などの暖かい地域で食べられていたものが、今や全国区になったようです。
夏から秋に白い花が咲き、その後に、紫色の実がつきます。
食べるのは若い葉と茎。独特の香りとぬめりがあります。花軸や芽も食べられます。
カルシウム、ビタミンA、β−カロテン、ビタミンC、ビタミンK、食物繊維が豊富で、ビタミンB群、カリウム、鉄もあり、暑い夏にしっかり食べたい野菜といえるでしょう。ぬめりの成分は食物繊維とタンパク質が結合したムチン(今週のキーワード参照)です。
おひたし、あえ物、油炒め、天ぷらなどに。長く栽培されたものは硬くなるので、若いものを選びます。緑色が鮮やかで葉が柔らかいもの、茎がまっすぐで切り口がみずみずしいものがおすすめです。
保存は、ビニール袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で。硬くならないうちに早めに食べきりましょう。
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ムチンとは、糖類とタンパク質が結合した粘性物質の総称です。つるむらさきをはじめ、モロヘイヤ、オクラ、里芋、山芋、レンコン、なめこ、明日葉、昆布、納豆などに豊富に含まれています。食品だけでなく、胃腸など人体の粘膜の表面にも存在しており、胃が胃酸で溶けないのもムチンのおかげです。アレルギー疾患、便秘、風邪、胃腸病、胃潰瘍などの予防や緩和に効果があると思われます。ムチンは比較的熱に弱いので、加熱のしすぎには注意してください。 |











