からだの中の様子を画像で見て診断する画像検査には、多くの種類があります。今回から、主な画像検査をご紹介していきます。
最もおなじみなのはX線検査ですね。X線はドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン博士が1895年に発見しました。その後、X線が医学に応用された功績をたたえられ、1901年に第1回のノーベル物理学賞を受賞しています。
ちなみに、レントゲンはX線の代名詞となっていますが、レントゲン博士本人はレントゲンと呼ばれるのを好まず、未知を表すXをつけたX線と呼んでいたそうです。
X線は放射線の一種で、波長が紫外線より短く、γ(ガンマ)線より長い、1ピコメートル〜10ナノメートル(100億分の1〜1万分の1mm)程度の電磁波です。
胸部のほか、腹部や骨格の検査にも用いられます。胸のX線検査には正面や側面を撮影する単純X線撮影と、胸の断面を撮影する断層撮影があり、肺や心臓、さらにはもっと広く心臓や気管、食道を含む縦隔(じゅうかく)の病気を調べたり、臓器の形を見たりします。
胃や食道を見るX線検査で硫酸バリウムや炭酸を飲むのは、そのまま検査するとX線が胃を透過するから。X線を通さない硫酸バリウムを飲み、さらに胃を膨らませる炭酸を飲むことによって、バリウムが胃の粘膜に貼り付きます。そして撮影するとバリウムは白く、空気や炭酸ガスは黒く写って、バリウムの輪郭で胃の粘膜の様子がわかります。潰瘍やがんがあると、胃の粘膜に凹凸が生じ、そこにバリウムがたまったり、バリウムが抜けて見えたりして病変がわかるのです。
この二重撮影法は日本の白壁彦夫博士、市川平三郎博士らによって考案され、世界に広まりました。後に国立がんセンター名誉院長となる 市川博士は、画像の読み方を学ぶ読影会での指導中に自身の早期胃ガンを発見したというエピソードが残っています。
大腸の検査でも、バリウムを腸から入れる注腸X線検査が行われることがあります。
胃腸の検査では、胃腸の動きを止める鎮痛鎮けい剤を用いる場合もあります。不整脈や前立腺肥大、緑内障、薬物アレルギーのある人は、鎮痛鎮けい剤が使えないので、あらかじめ申し出ることが必要です。
X線は放射線の一種で、大量に浴びると放射線障害を起こしますが、X線検査による被ばく量は低く、何度も検査を受けない限り、放射線 障害の心配はないと考えられます。ただし、妊娠中の人や妊娠の可能性のある人は胎児への影響を考え、X線検査を避ける必要があります。
シャキシャキとした歯ざわり、さわやかな香り、ほのかな苦味が魅力のみょうが。旬は6〜10月で、まさに今が食べ頃です。
ショウガ属ショウガ科の多年草で、原産地は日本、中国、熱帯アジアという説があり、日本全国で自生しています。中国やインドにも野生種があるようですが、食用にしているのは日本だけ。だからこそ和食の代表的な素材ともいえるでしょう。
3世紀末に書かれた中国の書物『魏志倭人伝』に記述があり、古くから食べられていたようです。
根茎から出るつぼみ(花穂)を花が咲く前に収穫します。6〜8月の夏みょうがと9〜10月の秋みょうがに分けることがあります。夏みょうがよりも秋みょうがのほうが香りや味がよいとされます。
若い茎の部分を軟化栽培し、50〜60cmに育てたみょうがたけ(筆みょうが)として食べることもあります。収穫前に光を当てて赤くしてから出荷します。
みょうがは「冥加」(気づかないうちに授かる神仏の加護)につながるため、家紋にもよく使われてきました。
食べ過ぎると物忘れをするという俗説は、釈迦の弟子のひとりの逸話から生まれたといわれています。この弟子は物忘れがひどく、自分の名前も忘れるので、名前を書いた札を首に掛けてもらっており、その墓から生えた草が「名前を荷とした」として「茗荷」と名づけられたというのです。
一度に食べる量が少ないので、栄養的には大きな期待はできませんが、カリウムやカルシウム、食物繊維などが含まれています。
香りの素はアルファピネン(今週のキーワード)という精油成分で、リラックスや食欲増進の効果があるとされます。
花みょうがはしっかりと締まっていて、丸みがあり、全体の色つやがよく、先端の赤い色が鮮やかなものを選びます。黄色い花が見えているものは固くなっています。みょうがたけは茎が白く、葉の赤がきれいなものを。茎が茶色や緑のものは固いので避けましょう。
花みょうがを刺身のつま、そうめん、冷や奴、汁物の薬味にする際、香りが強すぎると感じるなら、刻んでからさっと水にさらします。サラダ、天ぷら、汁物の実にしても美味。細かい輪切りにして塩をふり、炊きたてのご飯に混ぜたみょうがご飯、油を塗ってさっと焼き、みそを塗る田楽、甘酢漬け、塩やみそ、ぬかに漬けた漬け物もいいでしょう。みょうがたけも薄く切って、花みょうがと同じように使えます。
保存は湿らせた新聞紙にくるむか、霧を吹いてポリ袋に入れ、袋の口を閉じずに冷蔵庫の野菜室で。へたってしまう前に食べきります。











