水虫が気になる季節になりましたね。水虫は白癬菌というカビ(真菌)の一種が起こすとわかったのは1910年のことです。
水虫の正式な病名は足白癬で、手や爪にできた手白癬、爪白癬も水虫に含めることもあります。
白癬菌は皮膚の一番表面の角質層にすんでいて、角質層に多いケラチンというタンパク質をえさにしています。ケラチンは爪や髪にも多く、白癬菌がすみついた部位によって、頭部白癬(シラクモ)、体部白癬(タムシ)、股部白癬(インキンタムシ)と呼ばれます。
なぜ足に最もできやすいのかといえば、白癬菌が湿気を好み、角質層が厚いから。日本人が草履や下駄を履いていたころには、水虫は今ほど多くなく、靴を履くようになってから増えたと考えられています。
赤ちゃんや小さい子どもには水虫がないのは、靴を履く時間が短いことと、角質層が薄いことが理由のようです。逆にいえば、年齢を重ねると新陳代謝が落ちて、角質層がはがれ落ちるまでの時間も長くなり、靴を履く機会も増えて、水虫になりやすい環境になるわけです。
水虫の主な症状は足の指の間のただれ、小さな水ぶくれ、角質層の肥厚の3つです。
足の指の間のただれは、くっつきやすい4番目と5番目の足の指の間に最もよく起こります。皮膚がむけて、その周りに皮の縁が残ったり、ふ やけたり、皮膚が硬くなってひび割れたりし、たいていはかゆみやちょっとした痛みがあります。ときには感染を起こして化膿し、リンパ管や リンパ節の炎症を起こすこともあるので注意が必要です。
小さな水ぶくれは土踏まず、指のつけ根、足の縁などにできやすく、強いかゆみがあり、水ぶくれが乾くと皮がむけます。3つの症状のうち、 最も急性にあらわれる症状で、暑くなると出やすく、秋になると治まるという特徴があります。なお、水ぶくれは免疫反応でできると考えられ ており、たまっている滲出液(しんしゅつえき)には白癬菌はいません。
角質層の肥厚は、かかとから始まり、ひどくなると足全体に及びます。そして、ポロポロとはがれたり、あかぎれのように切れたりします。足 の裏は加齢によっても厚くなるので、水虫だと気づかない人も多いのです。
また、爪の先が厚くなり、白くにごってきたら、爪白癬になっている可能性があります。
このような症状があれば、水虫である確率は高いのですが、湿疹など、ほかにもまぎらわしい病気があるので、市販の水虫薬をすぐに付けるの ではなく、皮膚科で診断を受けるべきです。
白癬菌がいるかどうかは、はがれた皮膚を調べることですぐにわかります。ただし、菌の種類を特定して、最も有効な治療薬を決めるために、 時間はかかりますが、培養検査も行われます。
通常は塗り薬で治療し、症状に応じて液状、クリーム状、パウダー状の薬を使い分けます。どのくらいの期間使い続けるかは、医師の指示をあ おぎましょう。治療薬でアレルギーを起こすこともあるので、症状が悪化する場合には必ず医師に相談してください。
爪白癬ができている場合には、白癬菌に対する抗真菌薬を飲みます。ある種の抗真菌薬は妊娠中の女性、妊娠の可能性のある人には使えません。
もし家族にも水虫になっている人がいたら、一緒に治療しましょう。家族で共有しているスリッパ、バスマット、じゅうたん、床、たたみが感 染源となりますし、ホコリやゴミにも白癬菌が混ざっていることも。洗濯や乾燥、掃除はこまめにするほうがいいでしょう。
足を毎日石けんでよく洗うことも大切です。
とろけるような食感、甘い味と香りが魅力のメロン。温室栽培のものは1年中食べられますが、露地栽培のものは今が旬です。
ウリ目ウリ科のきゅうりの仲間で、チベット高原など中央アジアやインド、中近東あたりが原産とされています。高温で乾燥した環境を好み、 ヨーロッパで改良されて、砂漠地帯での水分の補給に利用されるようになりました。
日本には明治時代にネットメロンが伝わりましたが、多湿な気候のため、露地栽培が難しく、温室栽培が主になりました。
メロンは表面にネットができるタイプが主流で、マスクメロン(アールスメロン)、アンデスメロン、夕張メロン、クインシーメロンがありま す。マスクメロンやアンデスメロンは果肉が緑色で緑肉メロンと呼ばれ、夕張メロンやクインシーメロンはだいだい色で赤肉メロンと呼ばれます。
このネットは果汁がしみ出て固まったもの。最初は縦に、その後横にひびが入り、だんだんネットが形成されます。
マスクメロンの名前は、麝香(じゃこう、ムスク)のような芳香を放つことから付けられたといわれています。手をかけて、1株から1個の果 実を収穫するため、高価なのです。静岡や愛知、熊本などで多く作られています。
夕張メロンは温室メロンと在来の露地メロンの交配種。芳香と濃厚な甘さがあり、人気も高い品種です。
ネットがないタイプにはプリンスメロン、ハネジューメロン(ハニーデューメロン)、ホームランスター、キンショウなどがあります。
プリンスメロンは2000年以上前から日本にあったまくわうりとメロンの交配種。1960年代、当時の皇太子のご成婚にちなんで名づけら れました。
アメリカから輸入されたハネジューメロンは皮は青緑色、黄色、白で、果肉は緑色です。比較的安価で日持ちもする品種です。
メロンは果物にしては珍しく、酸味がありません。90〜95%が水分で、あまり多くはありませんが、ビタミンCやカロテン、カリウムが含まれています。
ネットがあるないにかかわらず、つるが太く、持ってずっしりと重いもの、表面にはりのあるものを選びましょう。ネットメロンは網目が浮き 上がっていて、細かく均等なもの、ネットがないメロンは形がきれいで、変色や斑点がないものがおすすめです。
保存は室温で。小ぶりのメロンほど熟すと早く食べるほうがよく、ハネジューメロンなどは2〜3週間もちます。つると反対側の花落ちを押し てみて、やわらかくなっていたら食べごろです。来客に出す、あるいは贈答品にするならば、果物店で食べる予定の日を話して、選んでもらう のもいい方法です。
冷蔵庫で3時間ほど冷やしてから食べるといいでしょう。ラップを巻いたり、ビニール袋に入れたりするとほかの食品に香りが移りません。
食べるときはまず縦に切り、種の両端の筋を切って、種を取り除きます。そしてくし形に切ります。果肉と皮の間に包丁や果物ナイフを入れ、さらに食べやすい大きさに切るといいでしょう。
生ハムやゆでたえびとは相性がよく、オードブルによく使われます。ジュースやシャーベットにも向きます。食べやすい大きさに切り、そのま ま、あるいは砂糖をまぶして冷凍し、半解凍で食べるのも美味。ネットのない小ぶりのメロンは汁物の実や漬け物などにも使えます。











