最近では少しずつ知られるようになってきたAED。「Automated External Defibrillator」の略で、「自動体外式除細動器」と訳されます。
心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割を担っていますが、この大切な心臓の機能が何らかの原因により突然停止状態に陥った際に、電気ショックを与えて心臓の本来のリズムを取り戻すための救命処置をほぼ自動で行う機器です。
日本における突然の心停止の発生人数は、年間2万人とも3万人ともいわれていますが、この突然の心停止からの救命率は、約5%程度に過ぎません。
突然の心停止の多くは、心室細動(VF、今週のキーワード)と呼ばれるものが原因です。心室細動が起こった場合は、除細動を行って本来のリズムを取り戻すまでの時間が重要なポイントです。
万一命が救われたとしても、時間の経過に比例して重篤な後遺症が残るリスクは高くなります。
119番通報から救急隊が現場に到着するまでの所要時間は、平均でも約6分かかるといわれています。倒れた人のそばにいる人による、すばやい除細動が救命率の向上につながります。
従来は医師の直接指示がないと処置できなかったのですが、2004年からは医学知識の全くない一般の人でも使用することが認められるようになりました。
空港や鉄道駅など公共施設を中心にAEDの設置が2万台以上まで進んでいますが、今後学校や体育施設、映画館、各種ホールなど不特定多数が利用する施設などでの設置を促進していくように国や自治体も働きかけています。
2005年の愛知万博「愛・地球博」では会場内に約100台設置されていました。開期中5回使用され、そのうち4回で命が救われています。これらは一般の人が使用した初めてのケースと思われます。
東京都ではバスターミナルや地下鉄駅などでの設置を進めていますが、2006年9月からは都バスの車両内にも試験的に配置されています。
AEDの取扱いはとても簡単。最近の機種では音声による操作ガイダンス機能がついているので、初めての人でも安心して操作できます。
例えば、フクダ電子のAED「ハートスタートFR2」では、
ステップ1.電源を入れる。
ステップ2.パッドを貼ってコネクタを差し込む。
ステップ3.音声ガイダンスに従ってショックボタンを押す。
とこれだけの手順で使えるのです。
注)電気ショックを与える必要のない場合は、そのようにガイドされます。
操作方法を事前に経験したい方は、定期的に講習会などが開かれていますので、地域の消防署などにたずねてみてください。
2月6日は海苔の日であったことをご存じですか。この日が海苔の日となった理由は、日本最古の成文化された法律とされる「大宝律令」に海苔を含む8種類の海藻が租税品として扱われていたことにあります。「大宝律令」が施行された大宝2年1月1日を西暦に換算した706年2月6日が由来となっているのです。
このように日本では太古の昔から海苔が食用とされてきました。ただし、高級品であった時代が長く、養殖が本格化した江戸時代から庶民の口にも入りやすくなったようです。これには徳川家康の海苔好きが影響していたという説があります。
今のように四角い海苔ができたのも江戸時代。当時のファストフードとして寿司が人気を博し、海苔巻きが一般化しました。
なお、「海苔」と呼ばれるようになったのも、江戸時代といわれています。加工する前はぬるぬるしているので、「ヌラ」から「海苔」になったといわれています。
かつて海苔の養殖は自然に任せて行われていました。現在のように近代的なものになったのは、20世紀半ばにイギリス人の海藻の研究者キャスリーン・メアリー・ドゥルー・ベーカー博士が海苔の糸状体を発見し、その生態を明らかにしたのがきっかけです。その後、海苔の人工採苗が進みました。
現在、日本各地で養殖されており、とくに宮城、千葉、愛知、三重、兵庫、香川、福岡、佐賀、長崎、熊本などが大きな産地です。11〜 3月に収穫され、年間95〜100億枚生産されています。
最近、韓国海苔もおなじみになってきましたね。韓国からの海苔の輸入は昭和の時代になってから始まり、いったん途絶えたものの、平成になって再開されました。2005年以降、中国からも輸入されています。
戦後すぐには焼き海苔はほとんどなく、焼かないで売られていました。当時の販売の単位は10枚を重ねた1帖(じょう)でした。今ではこの「帖」という単位はあまり使われなくなりましたね。
重量の約3分の1が食物繊維で、ビタミンやミネラルも豊富です。とくにビタミンA、B1、B2、C、鉄、カルシウム、ヨードなどが多く含まれています。
海苔の独特のうまみはアミノ酸によるもの。グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸と、昆布、かつお節、しいたけのうまみ成分をすべて含んでいるのです。海苔だけでご飯が進む理由はここにあったのですね。
色が濃く、つやのある海苔が良品とされています。好みのブランドを選んで買うといいでしょう。
密封容器に乾燥剤とともに入れて冷暗所に保存します。長期に保存するなら冷蔵庫や冷凍庫へ。湿ってしまった海苔はいったんあぶってもみほぐし、佃煮にしたり、みそ汁やスープ、卵焼きなどに入れたりするのがおすすめです。











