前回に引き続き、尿路結石について取り上げます。
尿路結石は腎臓、尿管、膀胱、尿道で尿中のカルシウム、シュウ酸、尿酸、リン酸などが石のような結晶となったものです。腎臓にできたものが尿管まで降りてきたときの激痛は考えるだけで怖いですね。
尿路結石になりやすい人は、体質的に尿中にカルシウムやシュウ酸を排出する量が多い、あるいは結晶化しやすい傾向があります。尿に感染を起こしやすい人も要注意です。
また、
- 偏食(結石を作りやすい食品が多い)
- 夜遅くに夕食を大量に早食いする(尿へのカルシウムやシュウ酸の排出と、尿が濃縮される時間が重なる)
- 動物性タンパク質を多く摂る(尿酸とシュウ酸の排出量が増える。結石を作らせない作用があるクエン酸が尿に出にくくなる)
- 脂肪をよく摂る(カルシウムがシュウ酸と結びついて排出されやすいシュウ酸カルシウムになる前に、脂肪と先にくっついてしまう)
- 水分の摂取量が少ない(尿が濃くなりがち)
- ビタミンCの摂取量が多い(体内でシュウ酸を作る)
といった生活習慣は尿路結石を進行させます。
結石が小さいうちは水分を多めに摂り、運動すると自然に流れ出ることもあります。しかし、1cmを超え、激痛を繰り返すようならば、また腎臓に炎症が起こる場合は、積極的な治療の対象となります。
治療には、体外衝撃波結石破砕術や内視鏡手術、開腹手術があります。
体外衝撃波結石破砕術は、尿路結石の治療を変えた画期的な方法です。もともと潜水艦を攻撃するための技術として開発されていたのですが、うまくいかず、医療に転用されました。鎮痛薬を注射した後、体外から衝撃波(電磁波)を連続的に当てます。粉々になった結石は、自然 に排出されます。
結石が大きい場合あるいは結石が硬質の場合には、腎臓に小さな穴を開け、内視鏡と結石を砕く装置を入れて、結石を砕く場合もあります。
尿管の下部の結石や、体外衝撃波結石破砕術で尿道に破砕した結石が詰まったケースでは、下半身麻酔をして尿道や尿管から特殊な細い内視鏡を通し、レーザーで結石を破壊して出すことも。まれに開腹手術も行われます。
- 水分をたっぷり摂取する。水や番茶がよく、利尿作用の強いコーヒーや紅茶を摂りすぎない。
- アルコールは代謝に水分を多く必要とし、水分不足を招くので、過度に飲まない。とくに尿酸の原料となるプリン体の多いビールは結石を招きやすい。
- 動物性タンパク質や脂肪を摂りすぎない。
- 一度に大量に食べず、朝昼晩にバランスよく食べる。
- 適度に運動し、汗をかいた後は水分を補給する。
- ストレスをためない。
サフランはアヤメ科の植物クロッカスの花のめしべを陰干しや弱火による加熱で乾燥したもので、その美しい黄色は古代からロイヤルカラーとして愛され、独特の芳香が珍重されてきました。
原産は地中海沿岸や西アジアのあたりです。スペインやフランス、イタリア、イランなどで生産され、日本でも大分、香川、広島、奈良、長野、岩手などで栽培されています。最高級品はスペインのバレンシア地方のものとされます。
1つの花にめしべは外からは3本あるように見えますが、実は1本の長いめしべの先が3つに分かれたもの。この3つに分かれている部分のみを使うため、ほんの少量しか穫れません。1kgのサフランを作るためには約17万個の花が必要になるそうです。しかもひとつずつ手で収穫します。世界一高価なスパイスといわれるのもやむを得ませんね。
なお、クロッカスの語源は「糸」の意味を持つ「クローク」で、つまりサフランが元になっているのです。漢字では蕃紅花(ばんこうか、外来の紅花という意味)と書き、サフランは当て字で泊夫藍と書きます。
昔から、女性の月経不順や月経痛、鎮痛に使われ、妊婦さんは大量に使わないほうが無難とされます。また、香料や染料としても使われてきました。
外見は赤いめしべから出てくる黄色い色素成分はカロテノイドの一種であるクロシンで、クチナシと同じです。芳香のもとはサフラナールという成分です。
魚介類やお米とはとくに相性がよく、パエリアやブイヤベース、スープ、シチュー、鶏肉やラム肉の料理のソース、サフランライス、サフランティー、ビスケットなどに使われます。
使うのは調理の最後のタイミングで、あらかじめぬるま湯に浸して色と香りを出しておいたものか、乾燥したサフランを直接加えます。
大量に使うと濃い黄色になりそうですが、一定以上入れても色は濃くならず、苦味が増します。高価なので、少量を上手に使いたいですね。 パエリアやサフランライスに入れるなら、0.1gくらいを目安に。
粉末のものは変質しやすいので、めしべの形そのものの糸状の品物を買い、密閉容器に入れて、冷暗所に保存します。











