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vol.087 健康編 病気・症状 尿路とは腎臓、尿管、膀胱、尿道をさします。尿路結石
働き盛りに見られる症状

「腎臓に石が見つかった」「結石でひどい目にあった」などと周囲の人が話していたことはありませんか。

尿路結石は尿に含まれているカルシウム、シュウ酸、尿酸、リン酸などが石のような結晶を作るもので、女性に比べて男性のほうが2〜3倍多く、とくに30〜50代の働き盛りに見られる症状です。

尿路とは腎臓、尿管、膀胱、尿道をさします。いずれの部位でも結石ができますが、最も多いのは腎臓と尿管にできる上部尿路結石です。

腎臓結石のうちは自覚症状はほとんどありません。ただ、腎臓の中で結石が大きくなり、珊瑚(サンゴ)状になることがあり(珊瑚状結石)、そうなると腹部が重い、というような違和感があることも。

この腎臓の結石が尿管まで降りてくると、やっかいなことが起こります。

放っておくと激痛に襲われることも

尿は尿路をさらさらと流れていくのではなく、腸のぜん動運動と同様、尿路が順に縮まって押し出されています。ところが、とくに腎臓から尿管へつながる出口、尿管が総腸骨動脈を超える部分、尿管から膀胱への入り口の3ヵ所は狭いために、結石が詰まりやすく、その部分の内圧が高まり、膜が引っ張られたり、けいれんしたりして激痛が襲うのです。まれに結石が尿の流れを邪魔して、尿が出なくなることもあります。

この激痛は就寝中から朝方に突然起こりやすく、腰や背中、わき腹、下腹部、睾丸などへ広がり、吐き気を伴うこともあります。あまりの痛みに救急車を呼ぶケースが多いのです。また血尿が出る場合もあります。

しかし、結石が尿管を通過して膀胱に至ると、膀胱は広いため、痛みや違和感が突然消えます。また、膀胱では膀胱炎のような感染症をきっかけに結石ができることもあります。

ちなみに英語で「手術」をさす「surgery」は、膀胱結石を取り出すことから来ているといわれています

痛みが治まっても受診をしましょう

その後、結石は膀胱から尿道を経て、外に出ることも。トイレの便器で用を足しているときにコロンと音がした、などと聞くことがありますね。女性の場合は尿道が短いため、自覚しないまま排出しているケースもあるそうです。

尿路結石は尿検査、造影剤を使って腎臓や尿管を撮影するX線検査、腹部超音波検査などによって診断がつきます。場合によっては、膀胱鏡を使って尿管カテーテルを入れ、造影する検査を行うことがあります。

痛みがなくなったからといって放置すると、腎臓が拡張したり、尿を出す機能が落ちることがあるため、きちんと治療を受けるようにしましょう。

次回は尿路結石や治療、予防について取り上げます。

食材編 加工食品・漬物 キムチ 栄養成分を豊富に含んだ健康食品の代表選手です。
多用な食材で栄養分の相乗効果が

韓国の有名な食材といえばまず「キムチ」が挙げられますね。日本の食卓でも日常的に食べられるようになってきたキムチは、栄養成分を豊富に含んだ健康食品の代表選手です。「朝鮮漬け」と言ったほうがわかりやすい方もいるかもしれません。

朝鮮半島におけるキムチの原型は10〜14世紀の高麗の時代にできたといわれていますが、当時は野菜の塩漬けのようなものだったようです。

現在のように真っ赤なキムチになったのは、唐辛子との出会いがあったから。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、寒さ凌ぎのために兵隊が靴の中に唐辛子を入れていたことで朝鮮半島に唐辛子が伝わったとされています。今食べられている辛いキムチは伝統的な韓国の食材と思われがちですが、まだ400年くらいの比較的新しいものなのです。

キムチの種類は、日本でおなじみの白菜(ペチュ)をはじめ、大根(カクテギ)、キュウリ(オイ)、チンゲンサイ、小ネギ、ニラ、ニンニクの茎など約200種類と、実に多彩です。

薬味として大量に使われる唐辛子に含まれるカプサイシンは、消化促進、脂肪燃焼を助けるほか、ビタミン類も豊富です。

ニンニクのスコルジニンは体力増進効果があり、アリシンはビタミンB1の吸収を助け、代謝を活発にしてくれます。

しょうがのジンジャオールは食欲増進と血液循環をよくする効果が期待できます。

だいぶ前のことですが、キムチを毎日たくさん食べている人が、交通取り締まりの酒気帯び運転で検挙されてしまった、という事件がありました。この方はアルコールを一滴も飲んでいなかったにもかかわらず、胃の中で乳酸菌が発酵し、溜まったガスが検査器にひっかかってしまったのです。

これは極端なエピソードとしても、野菜にアミ・イカなどの水産物に各種の香辛料が加わり、それらを熟成させることでできる乳酸菌の整腸作用はヨーグルトの100倍ともいわれています。

乳酸菌発酵食品なので、温度を一定に保ち、空気を入れないようにして保存するのがコツ。韓国ではキムチ専用の冷蔵庫も発売されています。

万一酸味が強くなってきて、そのままでは食べにくいときは、豚肉と炒める豚キムチやキムチ鍋にするとまた別の味わいがあります。

大阪の鶴橋、横浜の中華街、東京の東上野2丁目などではいろいろな種類の本格キムチや韓国食材を手に入れることができますので、立ち寄ってみてはいかがですか。

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