「貧血」は「血液が少なくなった状態」と思われがちですが、そうではなく、「血液中の赤血球やヘモグロビンの数が減少した状態」を指し、主に血液成分のあり方に起因します。
肺で取り込まれた酸素は、赤血球の色素成分であるヘモグロビンと結合して、酸素を必要としている全身の細胞に供給されます。
貧血になると全身のあらゆる器官が酸素不足になり、立ちくらみやめまい、息切れ、動悸、頭痛、肩こりなど、さまざまな症状があらわれてきます。
貧血の中でも最も多くみられるのが、鉄欠乏性貧血です。鉄を含む食品のほか、赤血球の合成に関与するビタミンB12や葉酸などの栄養成分を多く含む食品を摂取することにより、症状を改善することができます(貧血と鉄欠乏性貧血については、バックナンバーVOL.49をご参照ください)。
一方、虚血とは、ある部分への血液の流れが滞った状態をいいます。
休むことなく働く心臓の筋肉(心筋)への酸素の供給は冠動脈が担っていますが、動脈硬化などがすすみ、冠動脈が狭くなって栄養成分や酸素を心筋に充分に供給できなくなることによって、虚血性心疾患が起こります。
虚血性心疾患は、狭心症と心筋梗塞を合わせた名称です。狭心症は冠動脈が狭くなり、血液の流れが悪くなって、心臓の筋肉に必要な酸素や栄養成分が一時的にいきわたらなくなってしまいます。心筋梗塞は、冠動脈が完全につまってしまい、つまった先の心筋の働きが悪くなってしまいます。狭心症では心筋の機能が回復するのに対し、心筋梗塞では速やかに治療が行われないと冠動脈の一部や心筋の細胞が壊死(えし)した状態になります。
いったん壊死に陥った心筋の細胞は、再生することはできません。
冠動脈の末梢血管における軽度の心筋梗塞は、自覚症状がないままに起こる場合もありますが、血栓により太い血管が閉塞すると、心筋細胞が広範囲に虚血に陥ります。そうするとその部分が壊死し、長時間にわたる激しい痛みが出て、重篤な状態あるいは死に至ることもあります。心筋梗塞は極めて危険な病気といえます。
狭心症では、胸全体が締め付けられるような重苦しい痛みが数分から10分程度続くことが多いのですが、症状のあらわれ方はさまざまです。
回復するとはいえ、一度狭心症になると、心筋梗塞へ移行するリスクが高くなるだけでなく、日常生活が大きく制約されることになります。
動脈硬化は加齢や生活習慣におけるさまざまな危険因子が複雑に影響し合うことによって進行します。狭心症を再び引き起こしたり、心筋梗塞になったりしないためには、何よりもそれらの危険因子を減らす努力をする必要があるわけです。
3大危険因子といわれる高血圧、喫煙、高脂血症のほか、糖尿病、肥満などが関係し、それらの個々の疾患の原因には食事のあり方、運動量、アルコール摂取量、ストレスなど日常生活の全般がひとつならず絡んできます。
貧血は、食生活をよくすることで相対的には短い期間で改善することもできますが、虚血は長期間にわたって深く静かに進行し、ある日突然襲ってくる症状で、それ以上進行させないためには、日常生活における危険因子を減らす着実な努力をすることが第一です。
貧血も虚血もいくつかのタイプがあり、それに合った対処方法が必要となりますので、必ず医師の診断に従ってください。
キク科キク属の植物で、原産は地中海沿岸とされます。ただ、食用にしているのはアジアだけで、欧米では独特の香りがあまり好まれないようです。
日本には中国から伝わり、戦国時代から食用になったという説があります。葉の大きさによって、大・中・小の品種があり、関東では小さめの薄い葉の品種、関西では大きめの厚い葉の品種が主流です。関西では菊菜(きくな)と呼ばれます。
カロテンが豊富に含まれ、ビタミンCやカルシウム、鉄もあります。香りの成分は胃腸に働いて、便秘に効くともいわれています。
葉の緑色が濃く、葉に厚みがあり、香りが強いものを選びましょう。全体の長さが短く、茎がやわらかいほうがおすすめ。とくに茎が太くて長く、硬いものは避けましょう。
すき焼きや湯豆腐、ちり鍋などの鍋ものの具、おひたしやあえもの、天ぷらのほか、やわらかい葉の部分を生でサラダに加えたり、汁ものに入れたりするのもいいですね。
調理するときは、硬い軸の部分を先に加熱しましょう。葉の色が変わり始めたら加熱をやめます。ゆでた後、長く水にさらすと、せっかくの香りが飛んでしまうので気をつけて。
乾燥しないように濡れた新聞紙などで包み、冷蔵庫に立ててしまいましょう。横にすると、茎が上に伸びようとして起きあがり、糖分をエネルギーとして使ってしまうため、味が落ちます。











