冷え症の人にはつらい季節が始まりました。今回から2回にわたって、冷え症を取り上げます。1回目は冷え症の症状とその原因です。
冷え症は身体の冷えを感じるほかに、下記のような、さまざまな症状としてもあらわれます。
- 腰痛、ひざの痛みのような関節痛
- 腹痛、便秘、下痢、吐き気
- 肩こり
- 頭痛、のぼせ、めまい
- 耳鳴り
- 鼻水
- むくみ、頻尿
- 月経痛や月経不順、不妊症
- 倦怠感、イライラ、不眠
原因は、大きく2つに分けられます。
- 体内での熱産生が少ない
体内で熱を作る筋肉が少ない、ダイエットなどで食べる量が少ない、胃腸障害などで食べ物から熱を作り出す能力が落ちているといった理由で体内で熱を作る量が少なくなり、冷えを感じます。 - 血液循環が悪く、作られた熱がうまく運ばれない
寒いときには、内臓の温度を保つために体表面の血流が悪くなります。とくに女性は脂肪が多く、脂肪には血管が少ないため、冷える場所では体表面の温度が下がりやすく、いったん冷えると体表面の温度が上がりにくくなります。貧血や低血圧、自律神経失調症、強いストレスなどでも血流が悪くなります。
甲状腺機能障害、心臓病、慢性関節リウマチなどの病気でも身体が冷えます。
生活習慣も冷えやすい身体を作り出します。例えば、過度に暖房や冷房をかけると外気温と室温の差が大きくなり、自律神経の調整が難しくなって血行が悪くなります。ミニスカート、ローライズのジーンズなどの衣服、締め付けすぎる下着や靴が冷えを招いていることも。冬にアイスクリームや冷たい飲み物を摂るのも身体を冷やします。もちろん運動不足やストレスも原因になります。
これらの生活習慣を変えても、冷えがひどい場合には、まず内科で診察を受けるほうがいいでしょう。東洋医学に強い医療機関は冷え症の診断や治療を比較的得意としています。
次回は冷え症の対策をご紹介します。
熱いココアがおいしい季節になってきました。
ココアはカカオの種子(カカオ豆)から作られます。カカオはあおぎり科テオブロマ属の常緑樹で、赤道の南北の緯度20度以内の高温多湿の場所を好みます。原産は南米のブラジルのアマゾン川流域や中米のベネズエラあたりと考えられています。
ラグビーボールのような形をした20cmほどの実の中に白い果肉と30〜40粒のカカオ豆が入っています。この豆を1週間ほど発酵させて独特の香りを出し、乾燥させた後、出荷されます。
カカオ豆はすでに紀元前2000年ごろから、インカ、マヤ、アステカなど古代文明が栄えた地域で利用されていたといわれています。カカオ豆は「神様の食べ物」であり、王侯貴族のみがすりつぶして飲み物として飲んでいたようです。
ヨーロッパに広まったのは、アステカを征服したスペイン人が持ち帰ったのがきっかけで、インドネシア、フィリピンなど、中米や南米以外の植民地でも栽培されるようになりました。19世紀に西アフリカに伝わり、ここでも栽培が盛んになります。
ココアの赤茶色はカカオポリフェノールの色です。抗酸化力があるため、動脈硬化やがん、アレルギーなどの予防に役立つのではないか期待されています。動物実験では胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因となるピロリ菌を抑えたという結果も。
純ココアでは約2割がタンパク質で、体内で合成できない必須アミノ酸をすべて含んでいるのもいいですね。牛乳を加えるとさらに栄養価 が増します。リンやマグネシウム、食物繊維も多く含まれています。
苦味の成分であるテオブロミンはカフェインと似ているのですが、作用が穏やかで、覚醒作用や興奮作用は弱めです。そのため、小さい子どもからお年寄りまで、また体調を崩した人でも安心して飲むことができます。
ココアは自分で作るのがおすすめ。純ココアと砂糖、少量の水を小鍋に入れ、泡立て器などでよく混ぜ、弱火にかけてよく練ります。牛乳 は少しずつ加え、沸騰する直前に火から下ろします。マシュマロと相性がいいのは知られていますが、マスカルポーネチーズやバターを加えても美味。
純ココアをケーキやクッキーなどのお菓子に入れたり振りかけたりするほか、カレーやシチューなどにスパイスのように加えるのもいいでしょう。固まりやすいので、少量ずつ入れるのがコツです。











