前回述べたように、インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは空気感染するため、感染を防ぐことは難しく、また、インフルエンザには決定的な治療法がありません。
現在、予防法として最も効果があるとされるのはインフルエンザワクチンで、インフルエンザにかかると重症化しやすいお年寄りでは、日本の大規模調査で「インフルエンザで亡くなった高齢者では、ワクチンを接種していれば約8割の死亡を減らせた」という結果が出ています。また、6歳未満の小さい子どもでは20〜30%の発病阻止の効果があるとされます。
ワクチンは流行を予測してインフルエンザウイルスのA型とB型を組み合わせて作られます。もし実際に流行した型と予測がはずれたとしても、重症化は防げるとされます。
ワクチンを接種すると、インフルエンザにかからないわけではないですが、ある一定の効果はあるということです。
お年寄りや体調を維持しなければならない受験生などは、インフルエンザが流行する前の今の時期(12月くらいまで)にワクチンを接種するとよいでしょう。接種の回数は、免疫のない子どもには2回、大人は1回が一般的です。健康保険の対象にならないので費用は医療機関によって異なります。また、65歳以上の方が接種を希望される場合は、予防接種法による補助を受けることができますので、各市町村の窓口に相談するとよいでしょう。
ただし、ワクチンには注射をした部分の痛みや腫れ、発熱や頭痛、全身倦怠感といった副反応が出ることがあります。また、卵アレルギーを持つ人、過去にけいれんを経験した人などは注意が必要です。とくに持病がある人、アレルギーのある人は医師とよく相談しましょう。
インフルエンザの予防法をまとめると、
- ワクチンを接種する
- 外出時にマスクをする
- 人ごみを避ける
- 帰ったら石けんで手と顔を洗う。うがいをする。
- 疲れやストレスをためない
- 適度に運動する
- 室内の湿度を50〜60%に保つ
- バランスよく栄養を摂る
といったことになります。
(ワクチンを除き、風邪の予防法も同様です。)
インフルエンザにかかってしまい、熱が上がりかけていて寒気がするときは、布団を多めにかけて、靴下や湯たんぽなどで手足を温めます。 熱が上がりきったら、おでこや後頭部、首や脇の下やひざの裏など太い血管が表面にあるところを冷やします。こまめに水分を摂ることも重要です。
発熱は感染が起こったときの対抗策であり、かなりの高熱の場合を除いて、できるだけ解熱剤を使わないほうがいいのです。もし使う場合には子どもには大人用の薬を使わないこと。解熱剤の使い方については、小児科で相談しておくと安心です。
水分が摂れないとき、循環器系や呼吸器系に病気がある人は早めに病院へ。5歳以下の子どものけいれんや意識障害は脳炎・脳症の可能性もあり、一刻も早く病院へ連れて行くようにしてください。
医療機関にかかると鼻やのどの粘膜にインフルエンザウイルスがいるかどうかの検査があり、インフルエンザであるかどうかは10〜20分後にわかります。ただ、発症後6時間くらいまでの間はインフルエンザであっても陰性に出ることがあります。
インフルエンザの治療薬は、感染の初期にA型とB型のウイルスの増殖を抑えるリン酸オセルタミビル(同タミフル)、ザナミビル(同リレンザ)と、A型ウイルスに効くアマンタジン(商品名シンメトレルなど)があります。よく使われるのはタミフルで、感染後48時間以内に飲むと、熱が1〜2日早く下がります。
食卓の副菜などとしておなじみのひじきは、北海道から九州までの太平洋を中心に、瀬戸内海を含め、幅広く分布するホンダワラの仲間で 褐藻類に属します。
食物繊維が豊富に含まれており、腸の活動をたすけて便通をよくするだけでなく、腸内の発がん物質や有害物質も排せつするため、大腸がんの予防効果があるといわれています。
褐藻類に特有のカロテンであるフコキサンチン、ぬめりの成分フコイダンにも発がん抑制効果があると考えられています。
ほかにもカルシウム、鉄分、カリウム、ヨウ素、マグネシウム、ビタミン類など、海の恵みを多種豊富に含んでいるので、骨粗しょう症や高血圧の予防、貧血の改善などにも役立ちます。
低カロリー食品の代表でもあるので、ダイエット食品としての効果にも期待できます。
江戸時代の書物によるとその形と色が似ていることから、「鹿尾菜」とも書かれています。
スーパーなどでは茎の部分を加工した長ひじきと、芽の部分を加工した芽ひじきの乾物が販売されており、一般に長ひじきのほうが歯ごたえがあります。直射日光や湿気を避け、乾燥剤とともに缶に入れて保存します。
生のひじきを買うときは、色がきれいで葉の先がピンとしているもの、また新鮮で香り高いものを選ぶとよいでしょう。











