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vol.064 健康編 心臓系 不整脈の診断には心電図検査は欠かせません。異常がわかる心電図
心臓からの電気信号で記録する、心電図

健康診断などでおなじみの心電図検査。心臓の収縮や拡張の際に流れる電気信号を体の表面から記録するもので、不整脈や心臓肥大、狭心 症や心筋梗塞などの発見、診断に使われます。

心電図計は高感度の電流計で、1000分の1ボルトの単位の電流の変化を捉え、波形で表します。波形は心臓の部位によって特徴があります。

心臓の自律的な拍動のリズムは右心房の上の洞結節で始まり、電気信号となります。

この電気信号の心電図でのあらわれ方は、

  1. 右心房と左心房に伝わって、それぞれの筋肉を収縮させたときは、小さい山型の振れのP波
  2. 右心室と左心室の収縮が始まると、高く鋭い山型の振れのQRS波
  3. この収縮が終わりに向かうと、ゆるやかな山型のT波

と変わっていきます。その後、心臓の拡張期には電気信号がいったん休止し、いわば充電期間となります。

正常な心臓ではこれらの波が規則的にほぼ同じ振れであらわれます。しかし、心臓に何か異常があると、波の形やリズムが乱れることが多いのです。

とくに不整脈の診断には心電図検査は欠かせないものになっており、心拍の遅い速い(徐脈か頻脈か)、リズムが一定かどうかとともに、 P波とQRS波の関係を見ます。例を挙げてみましょう。

波形とリズムでわかる心臓の異常
  • 突然に動悸が起こり、突然消える「発作性上室性頻拍症」波形は正常で規則的ですが、間隔が異常に短くなります。
  • 心房がけいれんしたようになる「心房細動」心房内で電気信号が発生し、心房がけいれんして血液がうまく送り出されなくなる心房細動では、P波があらわれず、QRS波の不規則な細かい振れが続きます。
  • 心房と心室の電気信号の中継点である房室結節の異常で脈が遅くなる「完全房室ブロック」P波とQRS波がきれいに連動せず、それぞれ無関係に発生します。
  • 規則的なリズム以外にも心臓の収縮が起こる「期外収縮」の場合正常な電気信号以外に心房でも電気信号が生まれている場合(心房性期外収縮)には、波の形は正常ですが、正常なリズムよりも早いタイミングで波があらわれます。心室で電気信号が出ている場合(心室性期外収縮)ではQRS波の幅が広くなり、早いタイミングで出てきます。

安静時とは別に、踏み段昇降やベルトの上を走るトレッドミル、自転車こぎのような運動をしているときの心電図を見る運動負荷心電図検 査もあります。狭心症があると、QRS波の終わりの部分が沈み込む特有の波形になります。

このような心電図の読み取りは専門家ではないとなかなかできません。Q波のはじまり(心室筋の興奮の開始)からT波(心室筋の興奮の鎮まり)までの間隔が何らかの原因により延長するQT延長(今週のキーワード参照)などが、健康診断などで発見される場合もあります。 QT延長だけでは原因を特定できませんが、心室性不整脈との関連が考えられますので、注意が必要です。ただ、携帯用心電計では自分で異常がわかるものもあります。

心電図の異常が見つかったら、さらに詳しい検査が必要です。放置しないで必ず診察を受けましょう。

食材編 肉類・卵類・乳類 羊肉 タンパク質、ビタミンB1、B2、鉄、亜鉛などが豊富です。
栄養もカロリーも女性の味方?!話題の羊肉

このところ都会を中心にジンギスカン鍋のお店が増えてきました。安くておいしい羊肉の人気が定着しつつあるようです。

羊はウシ科の動物で、寒さに強く、おとなしくて群れをなし、何頭も一緒に飼うのに適しています。また、肉、乳、毛、毛皮と利用価値も高く、家畜としては犬に次いで古い歴史を持つとされます。

日本では平安時代に干し肉が食べられていたようですが、牧羊が始まったのは明治時代になってから。しかし、食べる習慣は北海道以外にはほとんど広まりませんでした。

日本で消費される羊肉の多くはニュージーランドやオーストラリアからの輸入品です。

欧米では高級食材になっており、イスラム教国にはトルコのシシケバブ、インドネシアのサテのような有名な串焼きもあります。

羊肉はタンパク質、ビタミンB1、B2、鉄、亜鉛などが豊富です。脂肪の量は牛や豚と変わらないのですが、体脂肪を燃焼させる作用を持つアミノ酸の一種カルニチンが含まれているため、ダイエット中の人たちに喜ばれています。

美味しくいただくための部位と調理法

一般に生後1年未満のラムと1年以上のマトンに区別し、さらに生まれてから離乳までのミルクラムなど細かい分類をすることもあります。
ラムはマトンに比べて軟らかく、くさみがないので、食べ慣れていない人はラムから試してみるといいでしょう。ラムは淡い赤、マトンは濃い赤で、いずれも肉質がきめ細かくてつやがあり、脂肪が白いものを選びます。色が暗くなっているものは古くなっている証拠です。

ロース肉は厚切りをステーキ、ソテーに、薄切りをジンギスカン鍋やバーベキューに、といずれも焼いて食べるのに向きます。軟らかいもも肉は角切りを串焼き、厚切りをローストに。肩肉の角切りはカレー、シチュー、トマト煮込みなどの煮込み料理、薄切りはジンギスカン鍋やバーベキュー、塊はローストがいいでしょう。脂肪が多く、肉が少し硬いバラ肉は煮込みがおすすめです。肋骨に沿って切ったラム肉のチョップは骨の周りが美味。骨にくっついている分、肉が縮みにくいのも特徴で、ソテーやバーベキューに向きます。

くさみは主に脂肪に含まれています。ミントやバジル、ローズマリーのようなハーブ、しょうが、にんにく、玉ねぎのような香味野菜、こしょうやカレー粉のような香辛料、お酒やワイン、みそ、ケチャップ、マスタードなどを上手に使って消しましょう。

羊肉の難点は冷めると硬くなること。そのため、ジンギスカン鍋やバーベキューのように加熱しながら食べることが多いのです。ソテーやステーキも熱々のうちに食べたいものです。

今週のキーワード
QT延長

QT延長は文字通り、Q波の始まりからT波の終わりまでの時間が長いもので、心室の収縮時間が長いことを示します。とくに心室性不整脈との関連が強く、失神や意識障害、突然死を起こすことがあるので気をつけなくてはなりません。遺伝的なものもありますが、狭心症や心筋梗塞、心筋症や心筋炎、カルシウムやカリウム、マグネシウムの血中濃度の低下、甲状腺機能低下症、急性膵炎などでもあらわれることがあります。QT延長が見つかったら、専門家による経過観察が必要になります。

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