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vol.062 健康編 心臓系 全身に血液を送り出すポンプです。心臓の働き
休むことなく働いている、私たちの心臓

ふだんは心臓の存在を意識することなく過ごしていますが、驚いたとき、緊張したとき、不安に思ったとき、恋愛中などに急に拍動が速く大きくなって、そのこと自体にまたびっくりしてしまいますね。

心臓は握り拳よりやや大きいくらいの大きさで、重さは大人で250〜250gくらいです。胸の左側にあるように思えますが、実際は中央の少し左寄りです。心臓は心膜に包まれた状態で両肺にはさまれ、横隔膜に接しています。

全身に血液を送り出すポンプである心臓では筋肉が収縮と弛緩を繰り返しています。1回の拍動で押し出される血液は60〜70ml程度といわれていますから、1分間に60〜80回、5リットルほどの血液を送ることになります。1日10万回、1年では約4000万回の拍動ですから、ものすごい量の血液を循環させているわけですね。

心臓の拍動は心臓そのものがリズムを作り出しています。中学校の頃、小動物を解剖したことがある方なら、取り出した心臓が動いていたの を覚えているかもしれません。

その心臓の拍動を支配するのが自律神経です。そのうちの交感神経は心臓の働きを亢進して、心拍数を増やします。もう一方の副交感神経は心臓の働きを抑制し、心拍数を減らします。

心臓は右側の右心房と右心室、左側の左心房と左心室という4つの部屋に分かれています。2つの心房の間には心房中隔、心室の間には心室中隔という膜があります。

各部屋の間や、心臓とつながる外の血管との間には弁がつけられており、それによって血液が逆流しないようになっています(今週のキーワード参照)。

すこやかな生活のためにも定期的なチェックを

全身を巡り、二酸化炭素を多く含む暗赤色になった静脈血は、上半身から集められたものが上大静脈を、下半身から集められたものが下大静脈を通って、まず右心房に入ります。そして三尖弁(さんせんべん)を通過して右心室に入り、次に肺動脈弁を通って肺動脈へ流れます。肺動脈から肺に流れ込んだ静脈血は酸素を取り込んで、二酸化炭素を放出し、酸素の多い鮮やかな赤色の動脈血に変わります。そして、今度は肺静脈を経て左心房に入り、僧帽弁を通って、左心室に入ります。そして、左心室から大動脈弁を通って、全身に向かって血液が送り出されます。

このように心臓は、シンプルでありながら、私たちが生きるための大切な働きを担っているのです。

ところが、高血圧になると、血管の圧力が強くなって、心臓が拍動するときに負担がかけるので、心臓が徐々に肥大し、最終的にはその働きが弱ってしまいます。心臓が弱ると、ちょっと動いただけでも動悸がしたり、体内の水分循環が悪くなってむくんだりします。

また、心臓に栄養を与えている冠状動脈あるいは冠動脈と呼ばれる血管が狭くなったり、詰まったりすると、狭心症や心筋梗塞になります。 これらの病気も心臓の働きを弱める原因になります。

医療機関での定期的なチェックや家庭での血圧や心電図の測定で心臓の健康を守りたいですね。

食材編 野菜・きのこ 苦瓜(ゴーヤ) ビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラス
栄養豊富、夏の野菜「苦瓜」

夏の野菜として最近消費が伸びているのが苦瓜(ゴーヤ、つるれいし)です。

苦瓜はウリ科のつる性の1年草。インド東北部あたりの熱帯アジアが原産で、沖縄へは15世紀、日本本土へは16世紀に中国経由で伝わったとされています。

夏が旬ですが、最近ではハウス栽培で1年中出回るようになりました。また、苦瓜を使ったお茶やふりかけ、サプリメントも登場しています。

ビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラスで、加熱しても壊れにくいのが特徴です。カリウム、鉄、カルシウムなどのミネラルも含まれています。

独特の苦味の成分はククルビタシンやモモルデシンで、モモルデシンには食欲を増進させるといわれています。

また、種にはインスリン様の物質があり、糖尿病にも効果があるのではないかと考えられています。

好みに合わせて調理を

緑色が鮮やかでみずみずしいものを選びましょう。外側のイボイボの大きいものは苦味が少なく、イボイボが小さく、色の濃いものは苦味が強いといわれています。余ったら中の種を取り、新聞紙に包んで冷蔵庫へ。

主な調理法は炒め物や酢の物、天ぷらです。最も有名な苦瓜の料理は卵や豆腐などと炒める沖縄のゴーヤチャンプルーでしょう。豚肉やベーコンを含め、タンパク質とは相性のいい組み合わせです。

苦味が苦手なら、切って塩もみした後10分ほどおき、軽く水気を絞ってから調理する、白いわたをしっかり取る、下ゆでするなどの工夫をしましょう。

なお、台湾では白くて皮の軟らかい品種があり、苦味が少ないため、ジュースとして飲まれています。

今週のキーワード
心臓内の弁

心臓の4つの部屋の血液の出入り口には、各部屋と動脈や静脈の間を仕切り、血液の逆流を防ぐための弁がついています。右心房と右心室の間には三尖弁(右房室弁)、右心室から肺動脈へ出る肺動脈口には肺動脈弁、左心房と左心室の間には僧帽弁(左房室弁)、左心室から大動脈へつながる大動脈口には大動脈弁があり、血液の流れに応じ、タイミングをうまく合わせて開閉しているのです。感染や変性によって、弁が癒着して狭くなったり、弁の閉じ方が不完全で血液の逆流が起こったりすると、心臓は本来の働きを保てなくなります。そうなると、弁を修復する手術や人工弁に取り替える手術が必要になります。人工弁には金属の弁や牛や豚の心臓弁を改良したものがあります。

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