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vol.059 健康編 病気・症状 むくみは水分が滞留した状態です。むくみを軽くみないで!
あなたは大丈夫?「むくみ」その原因と対策

足首の少し上を指で20〜30秒間押さえ、指を離したときに跡が残る、靴下のゴムの跡がくっきりと付く、靴が履きにくいという場合にはむくんでいるといえます。

むくみは水分が滞留した状態です。成人の体は55〜60%くらいが水分で、そのうち3分の2は細胞の中にあります。残り3分の1の細胞の外にある水分は4分の1が血液中の水分(血漿)で、4分の3が組織の間にある水分(組織間液)です。むくみを発生させるのは、この組織間液。通常は血漿が血管外にしみ出て組織間液になり、また血管の中に戻るというように行き来していますが、組織間液が血管にもどりにくくなって滞留しているのがむくみなのです。

夕方に起こる脚のむくみは、1日中立ち仕事をしている、長く座り続けているというような理由で、水分が重力に従って下がっていき、うまく戻っていないということ。朝起きるとなくなっているのが普通です。

また、塩分を摂りすぎると、塩分を薄めるために水分が大量に必要になり、むくみを生じることがあります。女性は月経前や妊娠中、更年期にもむくむことがあります。

むくみ対策として、

  • 同じ姿勢を続けない
  • ストレッチや伸び、青竹踏みをする
  • ゆっくり湯船に浸かったり、足湯をしたり、マッサージをしたりする
  • 足枕を置いて眠る
  • ハイヒールを履かない
  • 塩分を摂りすぎない
  • お酒を大量に飲まない
  • 栄養バランスを整える

といった工夫をしてみましょう。

慢性的なら要注意!

ただ、慢性的にむくみが続く、あるいはその部分を押したら長く跡が残るという状態ならはちょっと心配です。炎症や手術で静脈やリンパ管が塞がってしまったとき(リンパ浮腫など。今週のキーワード参照)、血管神経性浮腫、足の静脈瘤などに加えて、下記のような全身性のむくみである可能性があります。

全身がむくむ場合には、心不全や腎臓病、肝臓病、貧血、高血圧の薬(カルシウム拮抗薬)や非ステロイド性鎮痛薬の副作用、栄養状態が悪い(タンパク質、ビタミンB1欠乏症など)といった理由が考えられます。20〜40代の女性では病気は見つからないものの、ストレスが引き金になる特発性浮腫が起こることがあります。

なお、甲状腺機能低下症や膠原病でも全身がむくみますが、これらの病気では水分ではなく、粘液がむくみを引き起こしているため、押しても跡は残らないのが特徴です。

むくみが取れず、疲労が続き、発熱、めまい、湿疹、しびれなどが重なる、または体重が急に増えた、尿が出ないという状態なら、内科で診察を受けましょう。診断がつけば、利尿薬で水分を排出しながら、元になっている病気を治療することになります。

食材編 野菜・きのこ しょうが 殺菌や食欲増進の作用があります。
口中がさっぱり、薬用やスパイスとしても重宝な「しょうが」

しょうがはショウガ科の多年草で、熱帯アジアが原産です。インドでは紀元前から栽培されていて、日本ではすでに弥生時代には食用にされていたといわれています。ヨーロッパへはアジアから伝わり、最初は薬用として、後にはスパイスとして珍重されました。主にごつごつした塊の地下茎(根しょうが)を食用にします。貯蔵されたものが1年中出回っていますが、夏から秋に新しいもの(新しょうが)が出ます。高知、熊本などの国産品のほか、輸入ものが増え、その多くが中国産です。
ほかにも、光を遮って白く育て、初夏から晩秋に店頭に並ぶ水分が多くみずみずしい芽しょうが、小指大になった根しょうがを葉をつけたまま収穫する葉しょうががあります。葉しょうがは茎元が鮮紅色になる品種で、夏だけ出回ります。谷中しょうがは有名ですね。芽しょうがや葉しょうがを甘酢漬けにした「はじかみ」は焼き魚の添え物としておなじみ。「はじかみ」は「端赤」から変わったもののようです。

根しょうがは皮にしわがなく、みずみずしいもの、新しょうがは色がきれいで水分があり、傷がないものを選びましょう。葉付きのものは葉が元気なものを。カビが生えやすく、傷みやすいので、早めに使い切ることが大事です。

しょうが独特の辛味の成分はジンゲロール、ショウガオールで、殺菌や食欲増進の作用があります。また、香りの成分はジンギベレン、シトロネラール、シネオールなどで、発汗、解熱、消炎、保温などの効果があります。夏バテ防止に積極的に利用したいですね。

薬味だけでなく、飲用やお菓子にも

日本では風邪の初期にしょうが湯を飲みますが、欧米でも同じように紅茶にしょうが粉末を入れたジンジャーティーを飲む習慣があります。

胃腸を整え、気分をすっきりさせるので、乗り物酔い対策にしょうが湯を飲んだり、しょうが入りキャンディーを食べたりするといいでしょう。

料理では、あじやかつおのたたき、いわしの刺し身、焼きさんま、さばの煮物など青魚のくさみ消しのほか、レバーを煮るときや豚肉のしょうが焼き、中華の炒め物によく使われます。すり下ろして、そうめん、冷や奴の薬味にもしますし、ぬか漬けもおいしいものです。

薬味として使うおろししょうがは皮をむくと皮の線維が入らず、口当たりがなめらかになります。一方、魚のくさみ消しなどにしょうが汁として使う場合には皮をつけたままおろすと、辛味や香りが強くなります。

おすしのガリは根しょうがの薄切りの甘酢漬け。生魚のくさみと脂を取り、口の中をさっぱりさせます。紅しょうがは根しょうがを一かけずつ取り、赤梅酢に漬けたもので、焼きそばやお好み焼きなどに欠かせません。

しょうがは砂糖漬け、しょうが糖やジンジャーエールにも使われています。イギリスの伝統的なお菓子であるジンジャーブレッドマンはしょうがが入ったクッキーで、人間の形をしています。16世紀の国王ヘンリー8世がペストにしょうがが効くと考えて、しょうがを食べるようにと推奨したために生まれたとされています。クリスマスの飾りにも使われていますね。

今週のキーワード
リンパ浮腫

乳がんや子宮がんの摘出手術でわきや骨盤内のリンパ節を切除すると、リンパ液が行き場を失い、腕や脚にひどいむくみが出ることがあります。これがリンパ浮腫です。手術後すぐではなく、何年も経ってから症状があらわれることがあり、とくに手術後に放射線治療を受けたときに出やすくなります。このような手術を受ける場合には、リンパ浮腫の可能性と予防法、軽症のときの対策を必ず聞いておきましょう。

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