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vol.057 健康編 体のしくみ 性質のまったく異なる2種類の脂肪細胞と上手に付き合いましょう!2種類の脂肪細胞
ご存じですか?脂肪細胞には2種類あることを

脂肪細胞といえば、肥満をもたらす主役として悪いイメージが強いかもしれません。

しかし、ひとくちに脂肪細胞といっても、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。どちらも共通の幹細胞から前駆脂肪細胞の形になり、それぞれに分化するのですが、性質は全く異なります。ときには白色脂肪細胞自体が褐色化することも知られています。

食事で摂った脂肪や炭水化物が余ったときに倉庫となり、肥満になるときに数が増えたり、肥大したりするのは白色脂肪細胞。ふつう脂肪細胞というと、白色脂肪細胞をさします。下腹部やおしり、太もも、上腕部などに皮下脂肪として大量に付くほか、内臓の周りなど全身に分布しており、臓器や骨、筋肉のクッションとしても働いています。

一方、褐色脂肪細胞には脂肪を燃やして熱に変換する役目があります。白色脂肪細胞とは逆に、いわば肥満解消に向けて働くのです。褐色 肪細胞でしか産生されない特殊なタンパク質があり、このタンパク質が脂肪を燃やします。寒いところに置かれたマウスでは褐色脂肪細胞が増え、体温を高く保っていることがわかっています。

褐色脂肪細胞が多いと太りにくい

糖の代謝には膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが使われますが、褐色脂肪細胞もインスリンとは別のルートで糖の代謝を進めていると考えられています。糖尿病の予防にも一役買っているのかもしれませんね。

ただ、残念ながら、褐色脂肪細胞は首の後ろ、わきの下、肩の周囲、背中、心筋、腎臓などに少量あるだけ。しかも、白色脂肪細胞が増えやすいのに比べ、褐色脂肪細胞は年齢とともに減ってしまいます。

また、その活性にも遺伝子による個人差があることが明らかになっています。

つまり、褐色脂肪細胞の数が多く、その働きが活発な人はエネルギー消費量が多く、太りにくいのですが、そうでない人はエネルギー消費量が少なく、太りやすくなるのです。

とはいえ、褐色脂肪細胞は寒冷刺激を受けると活性化するので、肩や首を冷やしながら運動するといいでしょう。水泳や腕を動かす運動がおすすめです。このような運動によって白色脂肪細胞も燃えるので、ダイエットには相乗効果がありますね。

食材編 果実・種実 びわ ブドウ糖や果糖が多く、β−カロテンが豊富です!
楽器に似ているから名付けられた、びわ

露地栽培のびわが今、旬を迎えています。

びわはバラ科の常緑樹で、10月下旬からいい香りのする白い花が咲き、冬に実がなって熟し、6月ごろに収穫されます。

中国の揚子江上流部が原産の種類は、揚子江を下って日本に流れ着いたと考えられています。また、日本原産の種類もあります。寒さに弱いため、埼玉県が北限で、現在の主な産地は千葉、長崎、熊本、鹿児島、愛媛など。大粒に品種改良され、今ではビニール栽培が盛んに行われています。最近は種のない品種も登場してきました。

枇杷という名前は、楽器の琵琶に実や葉の形が似ているところから付けられました。琵琶は弾き方や音色からビワという名前になったようです。枇杷の木へんを除くと、琵琶のかんむりの下と同じであることがわかります。

果実を食すだけでなく、その他の箇所は民間療法にも…

ブドウ糖や果糖が多く、β−カロテン(今週のキーワード参照)がトマトよりも豊富です。ほかに、ビタミンB群、ビタミンB、カルシウムや鉄などが含まれています。

表面にうぶ毛が密生していて、皮が薄いオレンジ色でつやがあるものを選びましょう。

低温に弱く、果肉が柔らかく傷みやすいため、傷をつけないようにして常温で保存します。冷やすならば食べる2時間ほど前に冷蔵庫へ。皮はおへその側からヘタに向かってむくときれいにむけます。酵素とタンニンの働きで変色するので、食べる直前にむくようにしましょう。すぐに食べないなら、水につけるかレモン汁をかけておきます。

びわは果実をそのまま食べるだけでなく、葉、種、花も民間療法に使われてきました。

葉を煎じるびわ茶は疲労回復などに効果があるとされています。3年以上育ったびわの木のきれいな葉を選び、葉の裏側の毛をたわしなどでこすって洗います。そのまま、あるいは陰干しにした後、水に入れて沸騰させます。また、入浴剤がわりに葉をおふろに入れると肌がなめらかになるといわれています。また、葉は温灸にも使われます。ただし、アレルギー体質の人は注意してください。

今週のキーワード
β−カロテン

天然に存在する色素としては最も大量にあるカロテノイドのうち、炭素と水素のみでできているのがカロテン類で、β−カロテンはその中の黄色色素。ヒトでは脂肪組織に貯蔵され、必要になると肝臓や小腸でビタミンAに変わります。皮膚や粘膜を守る働きがあり、抗酸化作用も強いのが特徴です。緑黄色野菜のほか、びわやマンゴーなどの果物にも多く含まれています。かつてはドイツ語読みのβ−カロチンと呼ばれましたが、現在は専門家の呼び方や『五訂日本食品標準成分表』の表記に合わせ、β−カロテンと呼ばれるようになりました。

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