体格や肥満の具合をわかりやすくするために役に立つ指標として、世界的に最もポピュラーに使われているのがBMIです。Body Mass Indexの略で、日本語では「体格指数」と訳されています。
算出方法は、BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))。
体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値です。例えば身長が170cmで体重が65kgであれば、65÷(1.7×1.7)を計算してBMI 22.5になります。あなたはいくつになりましたか?
日本肥満学会の基準では、18.5未満を「低体重(やせ)」、18.5以上25.0未満を「標準」、25.0以上を「肥満」としています。日本人では約7割が普通で、肥満は2割程度になっています。
日本では、疫学調査からBMIが22であると、最も病気になりにくいことが明らかになっており、そこから逆算して、身長(m)×身長(m)×22を「標準体重」として、理想的な体重のひとつの指標にしています。
またこの標準体重から、(実際の体重(kg)−標準体重(kg))×100÷標準体重(kg)を「肥満度」とし、-15%未満をやせ、-15%以上+15%未満を標準、+15%以上を肥満としています。
かつては計算が簡単なブロカ法がよく用いられていました。これは、
男性は(身長-100)×0.9
女性は(身長-100)×0.85
を理想体重とし、この理想体重に対して、実際の体重がどのくらいの割合になるかを計算したもので、90%未満を「やせ」、90%以上120%未満を「正常」、120%以上を「肥満」とするものです。しかし、このブロカ法は身長だけで計算し、そこから出てきた体重によって肥満の状態を見るため、実際の肥満度とずれることがあります。そのため、今ではBMIのほうが体脂肪の状態と疾病の危険度を反映するとして、よく使われるようになりました。
ただ、BMIが標準域に入っているといっても、体脂肪率の高い人もいます。肥満とは「体に脂肪が過剰に蓄積した状態」をさすのですから、BMIの過信は禁物。内臓にたまった脂肪と生活習慣病が重なって雪だるま式に動脈硬化を促進するメタボリックシンドロームでは、おへその周囲径が重視されています(今週のキーワード参照)。さまざまな指標で自分のからだを知り、それに応じて体重や体脂肪の量をコントロールすることを目標にしたいものです。
なお、世界保健機関(WHO)は今年4月、5歳までの子どものBMIの理想値を発表しました。ブラジル、ガーナ、インド、ノルウェー、オマーン、米国の6カ国で長期の調査を行った結果、栄養や健康状態が一定であれば、人種や地域に関わらず、赤ちゃんからの発育のしかたは共通することがわかったため、BMIを加味した発育曲線を発表したのです。今後、この発育曲線が栄養不良に悩む発展途上国、肥満が増えている先進国でともに子どもたちの発育の指針のひとつになります。これによって、従来は大人にだけ使われてきたBMIですがこれからは子どもたちにも適用されるようになってくるかもしれません。
にらはユリ科の多年草で、東南アジアが原産。東アジア全般に自生し、東南アジアや中国では古くから栽培されてきました。日本でも古事記や日本書記にも記述があり、万葉集に書かれている「久々美良(くくみら)」から「にら」の名前がついたともいわれています。「起陽草」という別名は2日に約2cmも伸び、1株から4〜5回収穫できる、その生命力の強さからついたという説があります。
1年中出回っている葉にらのほかに、黄にら、花にらがあります。
黄にらは葉にらを日光が当たらないように黒いビニールやわらなどをかぶせて育てたもの。もやしと同じように栽培するため、「にらもやし」とも呼ばれます。繊維が発達せず、軟らかで甘味があり、においが少ないのが特徴で、中国料理の高級食材として知られています。
花にらは葉にらの茎が伸びて、つぼみがついた、いわゆる薹が立ったものですが、葉は軟らかく、独特の食感があります。茎やつぼみが太いものが美味。5〜10月にかけて出回ります。
にらには疲労回復のビタミンであるビタミンB1が豊富です。しかも、においの成分である硫化アリルがビタミンB1をビタミンB1誘導体に変えることで体内に長く留め、吸収をよくします。硫化アリルには消化促進や食欲増進の作用もあり、がん予防にも役立つといわれています。また、ビタミンB2やカロテン、カルシウムも多いのです。スタミナ野菜といわれるのもわかりますね。民間療法では、下痢や腹痛、冷え症や月経不順などに効くとされています。
洗うのが簡単で、すぐ調理できるのもいいところですね。ただし、硫化アリルは水溶性ですから、手早く洗うことが大切。またすぐに火が通るので、さっと加熱するだけで十分です。レバにらやにら玉のような炒め物、餃子の具、おひたしにするほか、おかゆや雑炊に入れたり、みそ汁やスープの彩りにしたりするのもおすすめです。
葉がシャキッと伸びていて、色鮮やかでみずみずしいものを選びましょう。乾燥に弱く、傷みやすいので、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包むか、野菜保存用の袋に入れて、冷蔵庫に保存し、早く使い切ります。
夏バテを防ぐためにも今から食べておきたいにらですが、葉が軟らかくなる秋から初春にかけてが最もおいしい時期といわれています。1年中食卓に出したい野菜ですね。











