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vol.050 健康編 栄養素 脂質はタンパク質、糖質とともに三大栄養素のひとつです。摂りすぎると生活習慣病を招く脂質
からだに不可欠な栄養素

脂質はタンパク質、糖質とともに三大栄養素のひとつです。1gあたり9キロカロリーと糖質やタンパク質よりも効率よくエネルギー源になるのが特徴で、血液やホルモン、細胞膜などの成分でもあり、また、脂溶性ビタミンの吸収をよくするため、からだには不可欠です。

水に溶けにくく、エーテルなどの有機溶媒には溶ける性質があり、多くの脂質には脂肪酸(今週のキーワード参照)が含まれています。

水に溶けないために、体内ではタンパク質と結びついて、リポタンパクとして運搬されます。このリポタンパクの代表選手が中性脂肪やコレステロール、リン酸と結びついたリン脂質です。

ほかにもガラクトースのような糖と結びついた脂質(糖脂質)があり、これは脳に多く分布しています。カロテノイドやステロイドも脂質の一種で、ホルモンや胆汁酸、コレステロールの材料になっています。

このように私たちのからだには大切な脂質ですが、摂りすぎると肥満や高脂血症などの生活習慣病を招きます。

少しの工夫で摂取量をコントロール

最近、脂質を含む食べ物を摂ると脳が快感を得ることがわかってきました。脂っこい食べ物はそのためについつい食べ過ぎてしまうのですね。

脂質を控えるためには、揚げ物には衣をつけず、素揚げにする、フッ素加工のフライパンで調理して油を減らす、肉類など脂肪の多い食品は脂肪の少ない部位を選び、ゆでてから調理するか網焼きなどで脂を落とす、食物繊維で脂肪の吸収を抑える、といった工夫ができます。

肥満や高脂血症などの生活習慣病を抱えている人はもちろん、今は心配がないという人も常に脂質の量には気を配っていたいですね。

食材編 果実・種実 いちご ビタミンCの含有量は果物の中でもトップクラス。
バラ科の植物、いちご

いちごの実と思われている赤い部分は、実は花を支える花托(かたく)が発達したもので、ほんとうの意味の果実は表面の小さな粒ということをご存じでしたか?

いちごはバラ科の植物で、原産は北米東部と南米のチリ。ヨーロッパに伝わり、イギリスやフランスで品種改良が進みました。日本へはオランダから江戸末期に伝わり、本格的に栽培されたのは明治以降でフランスからの品種です。

甘酸っぱさが人気のひみつ

1960年代までは5〜6月の旬のときに食べられていましたが、品種改良と栽培技術の進歩で1年中食べられるようになりました。とちおとめ、さちのか、女峰のほか、大きなアイベリーなど新しい品種がどんどん表れ、人気を得ています。

日本では生で食べるものが栽培され、ケーキなどの業務用のいちごやジャムなどの加工用はアメリカなどからの輸入品が多いようです。

ビタミンCの含有量は果物の中でもトップクラス。ほかにカリウムや食物繊維も豊富です。

光沢が強く、へたがピンとしているものが新鮮。パックの裏も見て、つぶれやカビがないかをチェックしましょう。濡れると傷みやすいので、食べる直前に洗います。凹凸があって農薬が残しやすいので、よく水洗いすること。赤い色はアントシアン系の色素で水に溶けやすく、フルーツポンチなどに入れるとシロップが赤くなります。

今週のキーワード
脂肪酸

脂肪酸は脂質の成分のひとつで、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は肉類や乳製品に多く、摂りすぎるとコレステロール値が上がります。魚や野菜に含まれる不飽和脂肪酸は逆にコレステロール値を下げる働きがあります。また、同じ不飽和脂肪酸でも、通常の食事で過剰になりやすいリノール酸のようなn-6系脂肪酸と、コレステロールを下げる働きの強いオレイン酸やα−リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)のようなn-3系脂肪酸を4対1くらいの割合で摂ることがいいとされています。

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