カラダのみはり番ネット

  • 健康コラム
  • 前へ
  • バックナンバー 一覧へ戻る
  • 次へ
vol.047 健康編 血圧系 高血圧の予防・早期発見・早期治療・血圧の管理をしましょう!「血圧値」について
血圧は怖い疾患

血圧は心臓の収縮によって血液が全身に送り出されるときに動脈の血管壁にかかる圧力です。心臓が収縮し、血液が押し出されたときには高くなり、これを収縮期血圧(最大血圧)といいます。逆に全身から血液が心臓にもどり、心臓が拡張している状態のときには血圧が下がります。このときの血圧は拡張期血圧(最小血圧)と呼びます。

高血圧は最も頻度の高い疾患のひとつで、心臓や脳の血管に合併症を起こしやすく、とくに高齢化社会の現在では社会的、経済的影響が大きくなっています。

自覚症状がないために放置されがちで、またいったん高血圧と診断を受けても、その怖さはあまり実感されません。そのため、予防・早期発見・早期治療・血圧の管理はまだまだ進んでいないのが現状です。

血圧の区分

高血圧はその値によって、対処法が異なるため、日本高血圧学会が2004年に発表した高血圧治療ガイドラインでは下記のように細かく区分しています。これは降圧剤を服用せず、急性の病気になっていない18歳以上の人が対象で、脳血管疾患や慢性腎疾患、糖尿病を合併する患者や65歳以上の高齢者については別の区分になります。

  • 至適血圧
    収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満
  • 正常血圧
    収縮期血圧130mmHg未満かつ拡張期血圧85mmHg未満
  • 正常高値血圧
    収縮期血圧130〜139mmHgまたは拡張期血圧85〜89mmHg
  • 軽症高血圧
    収縮期血圧140〜159mmHgまたは拡張期血圧90〜99mmHg
  • 中等症高血圧
    収縮期血圧160〜179mmHgまたは拡張期血圧100〜109mmHg
  • 重症高血圧
    収縮期血圧180mmHg以上かつ拡張期血圧110mmHg以上
  • 収縮期高血圧
    収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg未満
    (血圧の単位mmHgについては、(今週のキーワード参照))

至適血圧とは、脳、心臓、腎臓などに合併症を起こさないために理想的な血圧値で、正常血圧よりも低く設定されています。

高血圧と診断されるのは、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上。収縮期血圧が20mmHg、拡張期血圧が10mmHgずつ上昇するごとに、軽症から中等症、重症とステージが上がります。

収縮期血圧と拡張期血圧が異なる分類に入るときには、高いほうに組み入れます。

また、収縮期血圧のみが高くなる収縮期高血圧というタイプもあり、心血管への影響が強いので、別に区分されています。

予防・早期発見のため、家や医療機関などでこまめに血圧測定を

医師が血圧を診断する際には、少なくとも2回以上の診察をすることになっており、診察のたびに1〜2分の間隔をあけて複数回測定し、その平均値がこの分類のどこにあたるかをみます。

このガイドラインでは、家庭での血圧にも注目しています。

家庭では血圧は正常なのに、医療機関で医師や看護師に血圧を測定してもらうときだけ血圧が異常になる「白衣高血圧」はよく知られるようになりました。よけいな治療をしなくてもいいように、家庭でも血圧を測ることが望ましいですね。

一方、白衣高血圧の逆の現象、つまり家庭での血圧や24時間計測できる血圧計を付けた場合の血圧は高いのですが、医療機関では正常値になる「逆白衣高血圧」(仮面高血圧)もあります。

さらに、家で早朝測ったときだけ高血圧になる「早朝高血圧」という現象もわかってきました。

いずれも医療機関の外来では見つけにくく、狭心症や心筋梗塞などが起こりやすい傾向があり、家庭での血圧測定が鍵になります。

そのため、医療機関とは別の区分を設けてあり、家庭血圧では収縮期血圧130mmHg以上かつ拡張期血圧85mmHg以上を、24時間計測では収縮期血圧130mmHg以上かつ拡張期血圧80mmHg以上であれば、高血圧となります。

このような分類に基づいた診断によって、必要であれば、生活習慣の改善や薬による治療が行われます。

今は血圧が正常でも、血圧が高い家系の人、ストレスが強い人、最近太った人、暴飲暴食ぎみの人は家や医療機関などでこまめに血圧を測るようにしたいですね。

食材編 ハーブ・調味料・香辛料類 スパイスとハーブ 香りや風味で料理を引き立てるスパイスやハーブ
スパイスとハーブの違い

スパイスとハーブはどちらも料理の主役にはならないけれど、少量使うことで香りや苦味といった風味が加わり、肉や魚介類の臭みを消し、彩りにもなるという特徴があります。

では、スパイスとハーブの違いは何でしょうか。

広辞苑によると、スパイスは「香味料。香辛料。薬味」、ハーブは「薬草、香味料とする草の総称」です。

ヨーロッパでは、主に東南アジアが原産で、ヨーロッパでは栽培できない香辛料をスパイス、ヨーロッパでも栽培できる香草をハーブと呼んでいるようです。

胡椒やナツメグ、クローブ、シナモンなどのスパイスは、原産地から船で運ぶのに手間がかかり、手に入れるのには大変な苦労が要るために、貴重品として扱われました。また、生のままでは輸送中に傷むので、乾燥して持ち込まれ、使うときに粒や粉にしていたのです。

一方、バジル、パセリ、ローレル、タイム、オレガノ、ローズマリーといったハーブは生や乾燥品で使われます。ガーデニングでも人気で、リースなどにして部屋の飾りにもよく使われます。アロマテラピーでもおなじみですね。

実際には使う部位によって、コリアンダーのようにスパイスとハーブの両方に分類される植物もあります。

スパイスやハーブは、葉茎や花穂(バジルやしそなど)、種(クミンやキャラウェイなど)、実(胡椒や山椒、唐辛子)、根・根茎(しょうがやターメリック、にんにく)、花(サフランなど)、樹皮(シナモンなど)と使う部位によっても分類できます。

スパイスやハーブのさまざまな効能

人間は紀元前5万年ごろからスパイスで肉に香りを付けていたといわれています。聖書にもシナモン、コリアンダーの葉などいろいろなスパイスやハーブが出てきます。日本でも8世紀中頃ごろから集められた正倉院御物にクローブがあり、防虫剤や薫香料、装飾用として使われていました。昔の人たちは早くからスパイスやハーブの効能と使い方を知っていたのですね。

独特の香りや味の成分には、がんの予防などさまざまな薬効があることが確認されています。

スパイスをふんだんに使う料理の代表はカレー。また、ソーセージの「セージ」はハーブのセージです。こういった料理にはもちろん、スパイスやハーブは医薬品や化粧品、香水、医薬品や香料などに幅広く利用されています。

今後、不定期ではありますが、いろいろなスパイスやハーブを順番に紹介していきますので、お楽しみに。

今週のキーワード
血圧の単位mmHg

血圧の単位であるmmHg。ちょっと不思議な感じがしますね。
Hgは水銀の化学記号。自動血圧計が普及する前から使われていた水銀柱のついた血圧計を覚えている人も多いでしょう。これは、心臓が血液を押し出したときの圧力が腕に巻いた帯(マンシェット)を通じて水銀柱を押し上げる高さ(mm)を測定するもので、この「水銀柱の高さ」からmmHgという単位が生まれたのです。この測定時にひじ関節の内側に医師が聴診器を当てているのを見たことがあるかもしれません。いったんマンシェットに空気を入れて圧力を加えた後、空気を抜いて減圧すると、圧迫された動脈から血液が流れ出します。このとき脈拍が独特の音を出すのですが、その音が聞こえ始めたときの血圧が収縮期血圧で、さらに減圧して、この音が聞こえなくなったときの血圧が拡張期血圧になります。

このページのトップへ

  • 前へ
  • バックナンバー 一覧へ戻る
  • 次へ