会社や学校、地域などで定期的に受けている健康診断。測定結果の数値は必ず個人に通知されていますが、それぞれの検査項目の数値をじっくりとながめたことがありますか?検査項目の目的と数値の意味を理解することで、日常の健康管理に役立てていただけるように、シリーズでお伝えしていきます。
「定期健康診断」の目的は、病気の予防と早期発見にあります。けっして病気を確定するためのものではありません。測定結果の数値に異常があった場合には2次・3次検査あるいは精密検査を行うことで、病気を確定していきます。「定期健康診断」のほかに自主的に受ける「人間ドック」がありますが、これも病気の予防と早期発見が目的ですが、検査項目がより詳しくなることに加え、診断結果に基づいて医師や看護師・保健師による生活指導がなされるので、より積極的なものといえます。
病院やクリニックで行なう検査には、その他に「検診」があります。これは、疑いのある対象の病気があった場合にその病気に焦点をあてて検査するもので、病気を確定したり治療の方法を確定するために的を絞った検査を実施します。血液検査や尿・便の検査のほか「各種がん検診」のための画像検査や糖尿病の治療・改善度合いを調べるHbA1c(グリコヘモグロビン)などが行われます。
「健康診断」の検査結果の数値については、多少の異常がみとめられたからといって気にし過ぎる必要はありませんが、逆に異常値がでなかったから即安心ということでもありません。検査値をとおして自分の生活改善に役立てたり、健康維持を考えることが大切ですので、前向きにとらえるようにしましょう。定期的な健康診断は、年1回は必ず受診することが厚生労働省の『健康安全衛生法』で義務付けられていますが、できれば6ヵ月に1回は診断を受けたいものです。
それでは、健康診断や検診の検査にどんな項目があるかみてみましょう。
大きく分けて「基本検査」「血液一般検査」「血液生化学検査」「尿・便の検査」などがあります。
「基本検査」:
- 身体計測(身長、体重、体脂肪率・BMIなどの肥満度)
- 眼科系検査(視力、眼圧、眼底検査など)
- 聴力検査
- 呼吸器検査(肺活量、1秒率、胸部X線などの肺機能検査)
- 循環器系検査(血圧、心拍数、心電図、)
- 胸部X線検査(心肥大、肺結核などの検査)
「血液一般検査」:
- 貧血の検査(赤血球数、ヘマトクリット値、血小板数など)
- 感染症検査(白血球数、赤血球沈降速度など)
「血液生化学検査」:
- 肝機能検査(GOT・GPT、γ−GTP、LDH、ビリルビン、A/G比、TTT・ZTT、など)
- 脂質検査(総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、)
- 糖尿病検査(空腹時血糖、ブドウ糖負荷試験、HbA1cなど)
- 痛風検査(尿酸)
- 腎機能検査(BUN、クレアチニン、)
「尿・便の検査」:尿たん白、尿糖、尿潜血、便潜血など
その他の検査:
「脳波検査」「CT検査」「MR検査」「心エコー」「腹部エコー」
「RI検査」「PET」「マンモグラフィー」「心臓カテーテル検査」
「HIV検査」「甲状腺機能検査」「骨密度検査」「消化管造影検査」
「胃内視鏡検査カメラ」「大腸内視鏡検査」など。
※各検査項目の目的と基準値などは、次回以降に不定期のシリーズで説明していきます。
検査結果の数値の意味が理解できると、定期健康診断などを受けたあとで送られてくる検査結果表に、きっと親しみがわいてくると思います。
「健診」と「人間ドック」、「検診」の目的を理解して賢く利用しましょう。
また、「健診」や「人間ドック」「検診」は“その時点”の数値を見るものですから、より積極的に健康管理をおこなうには、家庭でできる自己測定をあわせておこない、リアルタイムデータをセルフチェックすることも大切です。東芝の「カラダのみはり番ネット」を上手に利用したいですね。
物価の優等生といわれる卵。数ある食材の中でも栄養価も高く、調理がしやすいのも特徴です。卵はビタミンCと食物繊維を除き、主要な栄養素を含んでおり、完全食品といわれます。体内で合成できないために食品で摂る必要がある必須アミノ酸のバランスがよく、脂質、タンパク質、カロテン、ビタミンB6、12などが豊富です。脂質の9割は卵黄にあり、中でもレシチンはマヨネーズを作るときには乳化剤の役目を果たします。
コレステロールが多いのですが、コレステロールを除去するレシチンも含まれており、毎日何個も食べるということでなければ、あまり心配することはないと考えられています(ただし、健診で高コレステロールを指摘されている人は週3個程度を目安にしましょう)。
乳児ではアレルギーが起こることもありますが、やがて成長とともに食べられるようになる子どももたくさんいます。
卵は調理方法のバラエティにも富んでいます。火が通りやすいので、オムレツや卵炒めなど卵そのものを楽しむ料理は早めに火を止めて余熱で調理し、器に早く移すのが、ふっくらと仕上げるコツ。卵白は60℃から固まり始めて70〜89℃で固まり、卵黄は65〜75℃で完全に固まります。白身がとろっとしている温泉卵はこの温度差を利用しています。70〜72℃で15〜20分ゆでると温泉卵が出来上がります。
すり身や挽肉料理、麺には“つなぎ”として使われます。クッキーやパイ、魚料理などの表面に卵黄を塗って、照りやつやを出すことがあります。卵白だけ残ったら、冷凍用の容器に入れて冷凍するといいでしょう。
卵黄は一見均一な中身に見えますが、実は濃いところと薄いところが同心円状に層を成しています。卵を割ったときに黄身に付いているひも状の白いものは「からざ」。卵の真ん中に卵黄をつり下げる働きをしています。
卵の殻はそのほとんどが炭酸カルシウムで小さな穴があいており、呼吸をしています。卵を長く保存するには洗わないことが大切といわれるのは、この穴から雑菌が入りやすいことが理由なのです買うときには表示をよく確かめて。割ったときに卵黄が盛り上がり、白身が流れずにしっかりしていたら新しい証拠です。血が混じっていても小さい斑点なら大丈夫。殻の斑点は鮮度とは関係しません。
常温でも2〜3週間もちますが、冷蔵庫へ入れるほうがいいでしょう。
そのときにはとがったほうを下、丸いほうを上に。カラザの位置がよくなり、卵黄が安定します。また丸いほうには気室という空気の入った空間があり、もしとがったほうを上にすると空気が上に上がろうとするために卵が劣化しやすいのです。
市販されている卵には、交尾した、あるいは人工授精した雌鶏から産まれる有精卵、ケージ飼いで交尾せずに産み出される無精卵があります。
栄養的な差はほとんどありません。
白、赤、うす赤と殻の色が違うのは、鶏の品種による違いで、やはり栄養価には関係しません。南米のアロカーナ種は青い殻の卵を産むというからびっくりですね。
ほかにもヨードを強化したヨード卵、放し飼いの鶏から生まれる地卵などが有名です。
鶏以外にも、あひる、うずら、烏骨鶏(うこっけい)、ほろほろ鳥、チャボの卵も売られています。ピータンはあひるの卵紅茶の煎じ汁、石灰、草木の灰、粘土のペーストを塗り、もみ殻かペーストの中で1ヵ月以上漬けたものです。











