「血管がしなやかで、血液がサラサラ」という言葉は、広く知られるようになってきましたが、もう一つ大事なことは「血液の成分が充分に機能」していることです。
動物が生まれてから死ぬまで絶えず体内を巡回している血液は、赤血球や白血球を含む細胞以外に様々な成分を含んだ生きた液体といえます。
細胞は生命の源です。その細胞を養っている血液の機能が充分に発揮できなくなれば、全身の細胞に大きな影響を与えることは当然。不健康になった細胞は、やがてさまざまな病気を体に引き起こします。
喫煙、飲酒、食事、運動等の生活習慣は、血液中の細胞や成分に影響してさまざまな病気の原因になることが知られています。
一般に、血液がベタベタ、ドロドロ状態になると病気が起こりやすくなると言われていますが、これらは血液の細胞や成分の質が悪くなっている状態と言い換えることができるでしょう。
それでは、こうした血液の細胞や成分の質が悪くなっている状態が続くと、どのような病気になりやすいのでしょうか。
[血液成分の変化によって起こる主な病気]
<動脈硬化>
過剰なコレステロールや中性脂肪が、血管の内側にまとまり沈着することにより、血管のしなやかさが失われた状態。
<脳卒中・心筋梗塞>
フィブリノーゲンをはじめとする血液を固まらせやすくする成分が増え、脳や心臓の血管が詰まってしまった状態。
<痛風>
血液中の尿酸が多くなりすぎて、足の指先等に炎症や激しい痛みを引き起こす病気。
<脂肪肝>
血液中の栄養分が多くなりすぎて、余分な栄養分が脂肪となり肝臓に蓄積した状態。
<尿路結石>
血液成分の変化が尿に影響して、尿酸やシュウ酸カルシウム、炭酸カルシウムなどが尿の中に多くなりすぎ、尿路結石になります。
<がん>
血液成分の変化は、がん発症に関係するとも考えられています。
血液成分の変化によって主なものだけでも、これだけの病気が引き起こされるのです。血液は体にとって大きな役割を果たし、常に健康な状態に保っておかなければならないといえるでしょう。
食物の中には「胡」の文字を使用しているものが多くあります。
胡桃(クルミ)胡麻(ゴマ)、胡椒(コショウ)など。
「胡」とは古来の中国で西方の夷(野蛮人)を意味し、転じて西域地方を意味するようになりました。
そして胡瓜(キュウリ)も「胡」のつく食物の1つ。キュウリは平安時代にはすでに日本へ渡来していたといわれています。
江戸時代までは下等の瓜として注目されることのなかったキュウリ。
しかし、江戸末期から明治時代にかけて見直され、大正・昭和には大衆野菜となりました。そして今では、世界一のキュウリ消費国に日本はなっているのです。
キュウリに含まれるイソクエルシトリン※と呼ばれる成分は、毛細血管の強化や動脈硬化の防止、利尿作用、手足のむくみや膀胱炎、二日酔いなどさまざまな症状に効果があるといわれています。
また、カリウムは体内でナトリウム(塩分)を排出します。高血圧の予防や利尿作用、老廃物の排出を促し、腎臓の働きを助け、疲労回復などに役立ちます。キュウリはその96%が水分。食べることで体の熱を冷ます効果があります。
キュウリには「むくみ」や「だるさ」をとる働きもあり、皮の部分が特に効果的。捨てずに、煎じて毎日数回飲むと「むくみ」や「だるさ」がとれます。ここで気をつけたいのがキュウリにはビタミンC分解酵素であるアスコルビナーゼを含んでいること。
この酵素はすりおろしたりして細胞を壊すと、他の野菜のビタミンCを破壊してしまうのです。アスコルビナーゼは加熱や酢、酸に弱いので他の野菜と組み合わせる時は軽く下ゆでするか、酢やレモンに浸すのが良いでしょう。
栄養価を増やす食べ方はぬか漬けがいいようです。約10時間漬け込むことで、ビタミンB1が5倍、24時間で10倍になります。生で食べるときには軽く塩をまぶして、まな板の上で塩もみするとよいでしょう。
一年中スーパーで見かけるキュウリですが、旬は夏。鮮やかな緑色で、全体にツヤがあり、とげのようなイボがしっかりしているものが良いとされています。
形は太さが均一なものが良く、多少曲がっていても味に変わりはありません。キュウリは低温になるほどビタミンCの分解が早くなります。保存する時はラップなどに包むようにしましょう。











